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2024/04/17 01:26 |
Adobeのアップグレードポリシー変更
通知メールでAdobe曰く:
「アドビ製品を常に最新版にてお使いいただいているお客様への配慮、またサポートの向上という面から、アップグレードのポリシーを改定することにいたしました。」

ここで言う改定とは:


 日本語版Adobe Creative Suite 3の発表時より、クリエイティブ製品のアップ
 グレード対象に新しいポリシーを適用し、過去主要3バージョンまでをアップ
 グレード対象とさせていただきます。例えば、Adobe Illustratorの場合、
 次期主要バージョンリリースの際には、Illustrator 10, CS, CS2の3バージョ
 ンをお持ちのお客様は最新バージョンのアップグレード版をご購入頂けます。
 また、Adobe Photoshopをご利用のお客様は、Photoshop 7, CS, CS2の方がアッ
 プグレード対象となりアップグレード版をご購入いただけます。

 3バージョン以前のバージョンをお持ちのお客様に関してはアップグレード
 対象外となり、通常の製品版をご購入いただくことになりますので、何卒ご
 理解の程、よろしくお願い申し上げます。」


という内容であるのだから改定の目的は:

  • 毎回高価な(新品購入より若干割引はあるにせよかなり高価であることに間違いはない)アップグレード版を「販売」することでメンテナンス・コストを捻出するというビジネスモデルの歪みに対抗してユーザが防衛のため適度にアップグレードを「間引く」ことを防ぐため

  • メンテナンス対象バージョンを絞ってメンテナンスコストを引き下げるため


…という、いずれにしてもAdobeの都合によるポリシー変更であるのはみえみえであろう。もちろん必要な変更ならすればよいのだが、Adobe都合の変更であるのにその言い訳に「お客様への配慮」などといっていってユーザへ責任を転嫁してごまかすのは実に嫌な感じだ。これまでそこそこマメにアップデートしてきた個人ユーザ客の立場から言わせて貰うと他のユーザが古い版を使っていても別に妬むようなことは全くない。なぜなら自分でアップグレードが必要だと考え選んでアップグレードしたのだから。(とはいえ値段の割りにアップグレードが期待外れでガッカリしたことはあるが、それでアップグレードしなかったユーザを妬むなんてことはない。)実際問題として他のユーザがどうしていようが明らかにそれはどうでもいいことであって、これはAdobeと個々のユーザとの間の問題の筈だろう。

結局のところはAdobeがこれまでのアップグレードポリシーという名で維持してきたアップグレード版を次々「販売」することでソフトウェアのメンテナンス・コストを捻出するというビジネスモデルに不都合があるということなのだろうと思う。となれば、今後どうしても払ってもらわないとメンテナンスを継続できない、必要なコストだというなら正直に理由を明かしてユーザーに受け入れを願うべきものだろう。内幕を明かせなくてそこまでできないというなら、せめてユーザーの要望のフリををしてユーザに責任転嫁するような不正直なマネはやめてもらいたいものだ。ユーザとしてはどうしても必要な費用だと納得できれば支払うのにやぶさかではないが、決して安くはない支出に加えて不正直な言い訳を聞かされるのはは非常に不愉快だ。(正直、あまりに不愉快な言い草だったので真剣に乗換えを検討しようかと思うほどだ。近頃はオープンソースでもそこそこ代替できるソフトウェアが出てきているようであるし…。)

Adobe製品の多くは技術的にはかなり成熟してきている(実際Photoshopなどの最近のアップグレードは技術面よりUI面の改良が多い。)ことでもあるし、いい加減メンテナンス型の年期契約にでも移行したらいいのではないかと個人的には思うのではあるが…。
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2007/05/05 06:51 | Comments(0) | TrackBack() | 空論

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