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2017/07/29 20:39 |
「こんなの社会のせいじゃない」ってホントか?
「とくダネ!」というTV番組はうっかり見かけてしまうと、いつもコメントの内容が浅くて不愉快になるので極力見ないようにしているのですが、たまたまネットでニュースを見ていたらコレがひっかかったので。

◆ とくダネ!
小倉「こんなの社会のせいじゃない」 八王子2人死傷
http://www.j-cast.com/tv/2008/07/23023918.html
(J-Castテレビウォッチ)

から八王子の通り魔事件に関するコメントで:

小倉は、「こんなの社会のせいじゃない。だって、戦後の苦しい時期にみんなが人を殺したか、って。おかしいよ」

あれ?経済が悪化すると治安が悪化する傾向は一般的で、戦後は治安が著しく悪化した時期だったようなことを読んだ記憶があるのですが?
というわけで「戦後 殺人 件数 推移」で検索してみると:

昭和51年版 犯罪白書 第1編/第2章/第1節/1
http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/17/nfm/n_17_2_1_2_1_1.html
(法務省)

やっぱりありました。それによると:

「戦後は,終戦を境として急激な増加を見せ,29年には2,738件にまで達した。この間の9年間に約4倍に増加した」

確かにそのページにあるグラフもそうなっている。「戦後の苦しい時期」は殺人、傷害が激増した時期でもあったのでした。

その後を読むと白書では財産犯とも比較して、経済復興してからも増加した事例を挙げて殺人は経済状況だけが要因ではないと結論付けていたりはしますが、関連そのものは否定していません。

(個人的にはその時点での景気の状況そのものではなくて各人が抱く将来予測に関連しているんじゃないかと思うので景気変動そのものではなく、例えばその一次微分であるとかに関連してそうな予感がするのですが、確認はしていません。)

所詮「とくダネ!」はニュース番組でも討論番組でもなくワイドショー番組。マジメに問題を検討するのが目的ではなく、ニュースをネタに人々が勢い良く放言したり他者を弾劾するのを見せるショー番組なんでしょう。そしてかの番組の中でも小倉氏のコメントのいい加減さはいつものことのように思われるのでそのこと自身を私は今更追及しません。

が、このテの番組での放言を真に受けたかのような発言をする思われるヒトはちょくちょくいて「戦後の苦しい時期にみんなが人を殺したか」的な発言は時々耳にするのですが、ありがとう犯罪白書、スッキリしました。犯罪白書の記録によれば、(敢えて発言をもじって書くと)「戦後の苦しい時期にはみんなが人を殺したよ」といえるわけです。

生育や生活の環境が悪いヒトが犯罪を犯すとは限らないという主張は昔からあるわけですが、ヒトの壊れやすさにはおそらくかなりバラツキがあるわけで、ストレスがなければ一見通常と変わらない生活ができているように見えても、ストレスが掛かると壊れやすいヒトから段々壊れていくということではないかなと私は理解しています。

(そしてこの現象はヒトがあまりに複雑なシステムであるため現代の科学力では、因果関係を細部まで明確にはできず、統計的にしか把握できないのであろうと思います。)

昔、工学部の学生であった頃に教わった品質管理の概論では、世間においてしばしば「画一的な大量生産」の代名詞とされる工業製品にすらそういう統計的なレベルで表れるバラツキ(個性ともいえる?)が存在すると教わったのですが、より複雑なシステムである人間には当然バラツキがあるだろうと思いますからね。
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2008/07/24 12:21 | Comments(0) | TrackBack(0) | 空論

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