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2017/09/24 21:16 |
ここ数日大騒ぎの「後期高齢者(長寿)医療制度」
後期高齢者医療制度(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

医療改革法案、委員会の強行採決を経て衆院可決【2006年5月18日】(『ウィキニュース』(ベータ版))

高齢者切り離しといわれても全く反論の余地がない、なにやら悪い冗談のように露骨で、いかにも粗雑な制度だと思ったら案の定、安倍政権が強行採決を連発していた中の一つだったわけですね。一回の会期中に十数件という日本の戦後議会政治史上記録的な数の強行採決に紛れてどんな法案が採決されたのかニュースを追うだけでも大変なくらいでしたから、法案を作った方も内容まで手が回らなかったのでしょうかね。

これもムードにつられて「小泉郵政改革」の2005年衆院選挙で自民党を記録的な大勝させてしまったしまったツケなんでしょうね。当時、根拠のない改革ムードに踊らされて起こりうるこの種の結果も考えずに投票してしまった人で、今回の件はひどいと感じた人は反省したほうがよろしいでしょうね。ひどいと感じられないヒトにはおそらく言うだけムダなのでどうでもいいですが。

というのは結局政治家は問題解決者ではなく単に我々の統計的サンプルとしての代弁者なので、突き詰めて言えば彼らの失政はそういうマヌケな主張をするような彼らを代弁者に選んだ我々に責任があるわけです。

大雑把な言い方をすれば、選挙という票数の合計の多寡で代表を決めるやり方は統計上の演算としては平均に近いものを選ぶ操作と非常に近いものです。そして人間は自分に近い考え方をする人間を高く評価しがちな生き物であるので、選挙で選ばれた議員というのは大雑把に言えば我々の平均といってもいいでしょう。

この考え方によれば、どうせ「どっちもどっち」とシラケて日頃から選挙に行かない人も大いに反省したほうがよろしいとは思います。政治不信なんてのは結局のところ政治家過信の反動でしかないからです。なんとなれば彼らは所詮我々の平均でしかないので我々が思いもつかないような魔法を使って問題を解決できるわけではないのです。彼らができるのは我々が持っているアイディアを持ち寄って集まって交換し、すり合わせて多数決で決めることだけです。そのことが最初から判っていれば、過信もしないで済みます。

なにせ平均というのは「真ん中」なので、選挙の結果として平均的な凡人が選ばれるのはむしろ当たり前なわけです。ということは多くの人にとって政治家が時としてしょーもなく、あるいは「どっちもどっち」に見えるのは当然であり、民主制度というものの最初から仕様だといえます。(余談ですが、これまで何度も殆ど欠かさず投票に行ってきた中で、私が選んだ議員や首長が当選したことは記憶によれば一度もないので、今回の失政に関しても私の寄与はあまりないといえましょう。まぁ、私はあまり平均的な人ではないヘンな人というポジションにいるらしいので当然の結果ともいえます。)

さて、今回の悪趣味な冗談のような制度の原因である強行採決のそのまた原因となった大勝の原因に話を戻せば、あの選挙の眼目であった改革の象徴、郵政改革・民営化ですら始まってみれば郵便局の数が減って、営業時間が短くなって、各種値上がりがあって、とサービスが悪くなった以外に我々が得られたものはありましたかね?

経済政策の失敗からいろいろな指標が悪化してきたせいで先行きに閉塞感がある現在の日本ですが、近所の半島や大陸の国をはじめ世界の国々の情勢を見渡せば、日本の暮らしはまだまだ到底「底」や「最低」であるとは言えますまい。これは言い換えるとある選択肢を選んだ時にそれが今より状況を悪化させる道である可能性が高い、即ち失敗する余地が非常に多いということを意味します。なんでもとにかく変えればよくなるという状況ではないということです。

そういう状況下でのシステムの改良は基本的に微妙なものであり、慎重な検証が必要です。思いつきによってシステムをイキナリ変更する前にまず状況を調べて問題を把握することが重要なのです。そういう活動は動きが鈍く保守的で地味に見えるかもしれませんが、日本が曲がりなりにも一度は経済大国になり、先進国の仲間入りをした今、先進国という手本はもう居ないわけで、地道で回りくどくても慎重に調査・研究を重ねて自力で道を探すことが必要なわけです。

そう思った時、例えばそもそもあの頃、郵政のシステムはそもそも大急ぎで改革しなければならないほどの、そんなに緊急で大きな問題でしたでしょうかね? この種の問いに明確に答えられない、即ち問題について十分な理解ができていないうちは改革なんかしてはいけないんだと思います。が、ムードで流されて通るところが今の政治状況のもっともよろしくないところであるわけです。

で、そういう現状というのは、先ほどのような選挙と政治家の関係を考えてみれば、結局国民の多数派が政治家を単なる代弁者ではなく魔法の問題解決者のように過信していること、そしてその過信が裏切られたことに失望して不信になって選挙に行かなくなることからきているのかなと思うわけです。
即ち、自分で問題解決をする気のない人が多数派であれば、彼らは政治や官僚制度を何でも出てくる魔法のように信じるほかなく、そういう魔法をうまく演出されると(というかそんな魔法は存在しないので演出以外のものではありえないのですが)簡単にそのムードに流されるわけでその結果があの選挙だったのだろうと。で、当然の結果としてそれが演出された幻だとわかると「騙された!もう信じない」と選挙へ行かない人がさらに増えるのだろうかなと。
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2008/04/17 00:53 | Comments(0) | TrackBack(0) | 空論

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